YAMAHAルータで学ぶネットワーク構築術 > NATを設定するコマンド(その2)
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◆NATを設定するコマンド(その2)
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◆NATを設定するコマンド(その2)

 NATを設定する際には、NAT変換の対象となるインターフェースに対して、内側なのか外側なのかを指定します。ここでは、そのコマンドを説明してゆきます。


◆NAT処理の内側・外側の指定

 アドレス空間の記述には、内側(INNER)のアドレス空間、外側(OUTER)のアドレス空間を以下のコマンドで定義します。

# nat descriptor address inner

# nat descriptor address outer

これら2つのコマンドを対で設定することで、変換前のアドレスと変換後のアドレスとの対応付けが定義されます。


◆NAT処理の内側IPアドレスの設定

NAT、IPマスカレード処理の対象である内側のIPアドレスの範囲を指定します。

# nat descriptor address inner nat_descriptorinner_ipaddress_list

【設定値及び初期値】

●nat_descriptor
設定値 : NAT ディスクリプタ番号 (1..2147483647)

●inner_ipaddress_list : NAT対象の内側IPアドレス範囲のリストまたはニーモニック

設定値 :
設定値 説明
IPアドレス 1個のIP アドレス、または、間に「 - 」をはさんだIPアドレス(範囲指定)、およびこれらを任意に並べたもの
auto 全て
初期値 : auto


◆NAT処理の外側IPアドレスの設定

 動的NAT処理の対象である外側のIPアドレスの範囲を指定します。IPマスカレードでは、先頭の1個の外側のIPアドレスが使用されます。

# nat descriptor address outer nat_descriptorouter_ipaddress_list

【設定値及び初期値】

●nat_descriptor
設定値 : NAT ディスクリプタ番号 (1..2147483647)

●outer_ipaddress_list : NAT対象の外側IP アドレス範囲のリストまたはニーモニック
設定値 :
設定値 説明
IPアドレス 1個のIPアドレス、または、間に「 - 」をはさんだIPアドレス(範囲指定)、およびこれらを任意に並べたもの
ipcp PPPのIPCPのIP-Addressオプションにより、接続先から通知されるIPアドレス
primary ip interface address コマンドで設定されているIPアドレス
secondary ip interface secondary address コマンドで設定されているIPアドレス
初期値 : ipcp


◆外側から受信したパケットに該当する変換テーブルが存在しないときの動作の設定

# nat descriptor masquerade incoming nat_descriptor action [ip_address]

【設定値及び初期値】

●nat_descriptor
設定値: NAT ディスクリプタ番号(1..2147483647)

●action
[設定値] :
設定値 説明
through 変換せずに通す。
reject 破棄して、TCPの場合はRSTを返す。
discard 破棄して、何も返さない。
forward 指定されたホストに転送する。
初期値: reject

●ip_address
設定値: 転送先のIPアドレス

【説明】
 IPマスカレードで外側から受信したパケットに該当する変換テーブルが存在しないときの動作を設定する。action が forward のときにはip_addressを設定する必要がある。

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